関節の痛みやコリが続いている方、姿勢の悪さや動きのぎこちなさを感じている方、怪我をしやすくて困っている方。その原因のほとんどは、「関節や筋肉を正しく動かせていない」ことにあります。今回は、そこを解決する鍵となる「ボディリマッピング」という考え方をご紹介します。
これまでのまとめと、新たなステップ
SNSなどでは断片的にいろいろなワークや考え方をお伝えしていますが、私のボディワークには4つの階層があり体系的なつながりがあります。
これは「身体の働きを根本から向上させる」という目的に対応し、1つ1つステップを上るようにいろいろなワークを組み合わせてつくりだしたものです。
JINENボディワーク|4つの階層
- 【生】ニューロチューニング:神経系の調律・リラックスの土台
- 【這】ボディリマッピング:骨格と動きの地図の書き換え ← 今回から
- 【動】ボディコントロール:全身の連動・協調
- 【技】骨格力:重力と反力を使った高次な身体操作
このボディワークの階層のうち、2月には「Part1:ニューロチューニング」というリラックスのワークについて解説しました。
これは【過緊張・不安・メンタルの不調・自律神経の不調など】といった、体の働きの根本に関するお悩みの改善につながるアプローチです。自律神経の働きや体の自動的な反応(反射)、育ちの過程での神経の機能のアンバランスを整えることを、主な目的として行うものです。
この体の働きの根本を整えた上で行うべきなのが、次の段階である「ボディリマッピング」です。
ボディリマッピングとは
ボディリマッピングとは、各関節やインナーマッスルを中心とした筋肉を丁寧に動かし、その正しい動かし方を学習することで、脳内にある「体の地図」を再構築していくメソッドです。
具体的には、主に下記のようなお悩みに対応したものです。
- 関節や体の痛み、コリ
- 姿勢の悪さ、体のバランス・スタイルの悪さ
- 動きのぎこちなさ、運動の苦手さ、上達しにくさ
- 怪我をしやすい、予防したい
これらのお悩みの多くは、そもそも「関節や筋肉を正しく動かせていない」ことにあるといえます。
脳内の「地図」が実際の体の構造とズレていると、ズレた軸・中心で関節を動かし、周辺の組織を傷めてしまいます。また、体の重さを適切な骨格・筋肉で支えられていないと、その負荷が本来かかるべきでない部分に集中し、痛み・コリ・疲れにつながります。
誰でもできる簡単な動きを通じて、体と脳のつながりを改善し、よりよい姿勢や動きの基礎をつくっていくのがボディリマッピングというステップです。
まず1つだけ覚えてください
今回は1つだけフレーズを覚えてください。
「体を感じながら、ゆっくり丁寧に動かす」
なぜゆっくりなのか。速く動くと、脳はいつもの「慣れた動きのパターン」や、生まれ持った「反射的な動き」で動いてしまいます。意識が追いつかないためです。
ゆっくり動くことで初めて、「ここが動いていなかった」「こっちが代わりに働いていた」という気づきが生まれます。その気づきが、体の地図を書き換えるきっかけになります。
これだけで、痛みや不調が改善することが多くあります。
「はじめて肩甲骨を正しく使えました」
「股関節をはめる、という意味が分かった」
指導の中でよくいただくお声です。「体のあらゆる部位が目覚め、自分の意識下に登場してくる面白さ」をぜひ味わってください。