「骨盤がゆがんでいる気がする」
「整体に行くと足の長さが違うと言われる」
「片方の腰や膝ばかり痛くなる」
こういった悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
一般的に「骨盤矯正」や「骨盤のゆがみ」という言葉がよく使われますが、実は骨盤の骨そのものがぐにゃりと曲がっているわけではありません。
多くの場合、その原因は「股関節まわりの筋力の左右差」にあります。
今回は、なぜ股関節の左右差が生まれるのか、それがどうして全身の不調につながるのか、そしてJINENボディワークの視点からどう解決していけばよいのかを解説します。
1. 骨盤のゆがみ=股関節が「はまっていない」状態
骨盤がゆがんで見える原因の多くは、股関節を支える筋肉のバランスが崩れていることにあります。
特に重要なのが、体の深層にあるインナーマッスル、「腸腰筋(ちょうようきん)」「内転筋(ないてんきん)」「深層外旋筋(しんそうがいせんきん)」などの働きです。
これらの筋肉の張力(引っ張る力)が弱くなると、大腿骨(太ももの骨)の骨頭が、骨盤の受け皿(臼蓋)にカチッと収まるべき位置からズレてしまいます 。
JINENボディワークでは、この正しい位置に収まっている状態を「股関節がはまる(ハメる)」と表現しています 。

逆に、筋力が弱く「はまっていない」側は、関節がゆるい状態になり、以下のような感覚や症状につながりやすくなります。
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地面がしっかり踏めていない感じがする(力が逃げる)
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体重がしっかり乗らない
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股関節からポキポキと音が鳴る
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膝や足首に負担がかかり、痛みが出る
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2. 股関節の左右差のセルフチェック
では、股関節の左右差は見た目や感覚にどう現れるのでしょうか? 「筋力が弱く、関節がゆるんでいる側」には、以下のような特徴が見られることが多いです。
【立っているとき】
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骨盤の位置: ゆるんでいる側の骨盤が上に上がりやすい
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脚の向き: つま先や膝が外側に開きやすい(ガニ股気味)
【座っているとき】
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坐骨の感覚: ゆるんでいる側の坐骨(お尻の骨)が浮いている感じがする。逆に、締まっている(はまっている)側の坐骨にばかり体重が乗る。
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膝の位置: ゆるんでいる側の膝が、もう片方より前に出ている。
- 背骨の側弯:左の股関節がゆるい場合、左の座骨が浮き、右に凸のカーブ(側弯)になることが多い。
もしこれらに当てはまる場合、あなたの不調の原因は「骨盤」そのものではなく、「股関節の締まり具合の左右差」にあるかもしれません。
3. 原因は「癖」だけではない?背骨と神経の深い関係
なぜ、このような左右差が生まれるのでしょうか?
もちろん、足を組む、片足重心で立つといった日頃の「癖」の積み重ねも大きな原因です 。
しかし、それだけではありません。 もう一つ考えられる深い原因が「背骨(脊椎)と神経の関係」です。
股関節を動かす筋肉への指令は、腰などの背骨から出ている神経によって伝えられます。
もし、背骨の動きが悪くなり、特定の背骨(椎骨)にズレや負担が生じていると、そこから出ている神経が圧迫されたり、信号の伝達がうまくいかなくなったりする可能性があります 。
つまり、「背骨の不調」が原因で、股関節まわりのインナーマッスルにうまく力が入らなくなっているケースもあるのです。
4. 解決策:股関節と背骨、両方からアプローチする
股関節の左右差を解消し、全身を整えるためには、股関節だけでなく「全体のつながり」を見ていく必要があります。おすすめのアプローチは以下の2つです。
① 骨盤・股関節のワークでインナーマッスルを目覚めさせる
弱くなっている腸腰筋や内転筋、ハムストリングス(もも裏)を刺激し、股関節を「はめる」感覚を養いましょう。
表面の筋肉(前ももなど)の力を抜き、お腹の奥やもも裏を使って股関節を引き込むような動作を行うことで、関節が求心位(正しい位置)に安定します 。
おすすめのワーク: 鼠径部(コマネチライン)を深く引き込み、お尻を突き出すように動かす(ヒップヒンジ) 。
② 背骨をゆるめて動かす
背骨を一本一本鎖のように動かすことで、背骨まわりの緊張を解き、神経の通り道をクリアにします 。
背骨が整えば、そこからつながる股関節への神経伝達もスムーズになり、筋肉が正しく働きやすくなります。
おすすめのワーク: 地面からの反力を使い、力まずに背骨を下から上へと波打つように動かす 。
最後に:股関節が変われば、全身が変わる
股関節は人体最大の関節であり、もっとも重要な「安定構造」の要です 。
この左右差が整い、両方の股関節がしっかり「はまる」ようになると、地面からの反力を骨盤でしっかり受け止められるようになります 。
その結果、以下のような変化が期待できます。
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姿勢の改善: 全身の歪みが自然と整う
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痛みの軽減: 膝、足首、腰への負担が減り、慢性的な不調が改善する
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パフォーマンスアップ: 地面を捉える感覚(コネクト)が増し、動きが力強くスムーズになる
「ゆがみ」を治そうと無理に力を入れるのではなく、「正しく使う(はめる)」感覚を育てることが大事です。
筋トレやスポーツに取り組む前に、このような基礎的な体の機能を整えておくと、怪我の予防にもパフォーマンスアップにもつながります。
JINENボディワークでは、このような体の基礎的な機能を向上させるワークを数多くメソッド化しています。
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